6日目
この日は、昨日の上りの途中でビバークとなった渋峠へ上る。
渋峠は
日本の国道の最高所
であり、これを越えてゆけば日本有数の温泉地「草津」へ行くことができる。
「明日は中日(なかび)」
をニンジンにして1回生を上らせていく。
この日も自由ランで上らせた。パッキングの早かった北川を筆頭に、杉本、亀谷、下西、北前さん、吉田の順で登っていく。
この渋峠も去年のなだれこみ内藤班で上ったのだが、去年は草津側から上ったので、今年の志賀高原側からの上りも新鮮なものだった。去年こちら側から上った下村さんによると
こっちのほうがかなり辛いらしい・・・
。
しかし、
草津側には毒ガスゾーン
があるからどっちもどっちといったところか(笑)
たしかに今回のルートはとにかく長かった。昨日のうちにかなり上ってきていたつもりだったのだが、結構長い。
頂上に近づくにつれて、空気がだんだんひんやりとしてきて、Tシャツではちょっと肌寒いぐらいだった。
さすがに2000m超え
である。
頂上付近にある、売店で北川と杉本に再会する。
非常食がカルピスの原液しかなかった僕は、空腹に耐え切れず北川に1000円借りて、チョコレートを購入(笑)
売店の犬と遊んでいると、他の大学の駅伝部が高地トレーニングをしているのに遭遇する。彼らはこんな上まで自分の足で走ってきたのか・・・感心しきりであった。
また、この売店の真ん中が県境だったようで、長野県からついに
群馬県
へ入った。
そうこうしているうちに、後の3人が到着したので、「国道最高所」の碑にて記念写真を撮る。
標高2172m。
よく登ってきたもんだ。
↑このポーズは今年の僕と北前さんのマイブームでした(笑) しばし、最高所の雰囲気を堪能したあと、草津方面へ下っていく。
しかし途中下っていく際に、
下西がカーブで大転倒
してしまった。
どうやらブレーキが壊れてしまい、スピードを緩めることが出来なかったようだ。下西、自転車ともに応急処置をする。
大きな怪我がなくてよかった。
草津方面には「草津白根山」が連なっており、有名な「湯釜」がある。
湯釜付近で
岩手大学サイクリングクラブの院生の方
に出会い一緒に写真を撮った。
下西のあごの傷が痛々しい・・・
そして、長いくだりを降りて行き、ついに温泉地・草津へ到着する。
しかし、下りたところで、
下西のブレーキがまた故障
し、自転車の修理へ行かなければならなくなった・・・もはや普通に乗ることさえできない・・・
コンビニでタウンページを借りて、
自転車屋を探すが、草津市内には見つからない・・・
そこで、最寄の都市である、
前橋
まで明日行くことにした。
とりあえずこの日は、草津市内の無料の湯をそれぞれ堪能し、これまでの旅の疲れを癒した。
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