10月5日に耐久ランがありました。集合地は道の駅琵琶湖大橋米プラザで、1回生の時の六月ラン醒ヶ井で休んで以来個人的に何かとよくお世話になる思い入れのあるところです。耐久では午前3時集合で電車がなく、前日から泊まるのが基本となるので、早く来た人には花火大会を見れるという特典があったのですが、見れた人は少なかったみたいですね。琵琶湖大橋がライトアップされて夜景がきれいなところなので、なかなかの演出だと思うのですが……
 集合してから、私の準備不足でぐだぐだしてしまった感がありますが、予定通りの時間にスタート。

 1回生


 2回生


 3,4回生(スタートのカウントダウンが1分早かったのはなかったことになっています)


 
 スタートしてすぐに琵琶湖大橋を渡り、ひたすら琵琶湖沿いを北上。どうせ暗いので景色が変わらなくても飽きない計算です。むしろたまに渡る小さな橋がライトアップされていたり、交通量が少ない時間なので仲間と話しながら走れるので楽しめます。また、序盤から峠をぶつけて体力差で集団をばらばらにすると、休憩ポイントで追いついても疲れの度合いが違うので、その後の長い道のりもずっと体力の近い人としか走れなくなって自由度が低下するし、暗い中で下るのは危ないのでほぼ平地を序盤に持ってきました。基本的にこの狙いは的中し、ほとんどの人が誰かと集団で走り、適切なペースを維持できたと思う。私は明るくなるまでN田氏と伴走ついでに最後尾でのんびり走り、明るくなってから単身爆走して前方の高速で走る集団との合流を目指した。


 第一チェックポイントは道の駅近江母の郷。スタート地点からの間隔は大きいが、コンビニなどではトラブルのリスクが比較的大きいのでチェックポイントはすべて道の駅。また、間隔が大きいといっても平地で集団走行が継続可能なので、トラブルが起きても協力し合えるし、大きく遅れる人が出る恐れも低いと考えた。実際に皆ほぼ予想通りのタイムでチェックしてくれた。


 その後もひたすら琵琶湖沿いを北上し、岩熊トンネルや追坂峠のわずかなアップダウンを経て、道の駅マキノ追坂峠が第二チェックポイント。まだ交通量の少ない時間でのシティライドを湖の風をうけながら楽しめる。また、自転車を意識して整備されたようなきれいな道である点も見逃せない。クラブ内にはロードレースにも興味があるひとが少なくなく、、風よけを交代しながらいかに体力を温存できるか、どの集団に属すべきかということを考えながら走るコースがあってもいいと考えた。琵琶湖沿いの部分はそれを表現しようとして設計したコースである(もちろん交通量が少ない時間と場所であることは前提)。ずっと先頭を引いていたり一人で走って生きた人はそろそろ疲れてくるだろうが、本来なら一日分の距離をすでに走りきっているのに時計を見てまだこの時間か!と思うのは成長を感じさせ、自信につながったのではないでしょうか。そんな意味でも、ここまではまだ平地をメインとして距離を稼げるように設計しました。私はK銅、F西、T花の集団に合流、T花がすぐに脱落するが、なかなかうまく協力して3人で体力を温存しながらM山、S水さんを抜き去った。その後F西が脱落し、K銅もしんどそうになったので、いずれ回復したら引いてもらおうと思ってK銅がついてこれる速さで引き続けた。第二CPに着くころには雨が降っていたが、時間的にはまだ順調といえると判断していた。後方でパンクが連続してかなり遅れているという情報があったが、メンバーから安心していた。


 追坂峠をピストンして国道161号から国道303号に入り、道の駅若狭熊川宿で第三CP。標高163mとはいえ峠をピストンするのは萎えるかもしれないが、上りと下りはまったく違うものであり、風景の写り方や感じる風の差を認識してほしかった。ツアーではピストンイコールコースアウト、花脊では下りイコールおまけのような認識から脱してもらいたかった。また、このあたりから微妙なアップダウンが始まり、ここまでひたすら飛ばして苦しんでいる人にはペース配分を学ぶいい機会になってよかったな。上るならガツンと上りたい人が多いようですが、私は微妙なアップダウンのほうがペースと体力のコントロールを楽しめて好きだし、琵琶湖沿いから次のステージに移行するときだと思ったので、交通量がやや多いがこの国道のコースにした。私はこのときK銅が復活して途中引いてもらい、ここまで引き連れた狙いが実ってよかった。ただ、雨は結構降っていたのが心配だった。


 第三CPからは、日本海を拝んで再び国道303号にもどり、第三CPと同じ道の駅若狭熊川宿が第4CPとする予定だが、ここは場合によってはショートカットすることが可能な場所として用意した。リスクを減らすにはショートカット可能なコースにするというのは必要だった。特に雨の日に下見に行ってそのことは強く実感していた。雨の日は機動力が落ちる。特に長い距離だとその影響は大きくなる。そこでその判断をするために全員がそろうまで待ってもらった。私が着いてから2時間くらい待ってやっとそろった。雨もあったが、皆お疲れのようで、特に最後の来たO本は前日からほとんど寝ていないようで、走行中に中央分離線を越えるなど危険走行するまでになったのでその場で脱落してもらった。集合地に着いてもなお寝ずに話し続けていたという話を聞いて、みんな余裕だなと思っていたがただ自己管理ができていないだけの人もいたようで。午前3時集合で200キロ以上走るのにわざわざちゃんと寝て来いといわないといけないのか?このクラブは社会に出る前に社会を学ぶ機会が多いね。それはともかく、私の中では全員そろってもなお「ショートカットしない」1択だった。しかし、この独断を皆に納得させるために労力を使わなければならなかった。まず4回生や同回生にはショートカットすることをほのめかすような発言をし、ある種だますことで議論することなく全員の前に立って判断を発表する。そしてその場では妥協策として最終CPで輪行して途中で帰るという選択も用意するが、本心ではそんなことを認めるつもりはなく、「(集合地が近く、自走の人もいるので)輪行袋がないです」という意見がでて却下させる。これで考えた末の決断であることをアピールし、本当の主張である「全員ショートカットしない」を出す。最悪どんな反論があっても「これは俺が作ったコースだから俺が予定通り行けといったら行け。俺が決めることだ」というつもりだった。


そこまでこだわりたかったのは、(諸事情により削除)サイクリングはいろいろなところにリスクが潜んでいるスポーツだから、それに対応できるだけの体力と精神力が必要になり、そのためには肉体的にも精神的のも強くなる必要があるからだ。たとえば今年の男子夏合宿では多くの脱落者が出たが、そのときは誰かが病院まで付き添って余分に走らないといけないし、脱落者が持っていた荷物を他の人が持たないといけないこともある。救急車を呼んで、警察に怒られて精神的にも参る。一回生が食器を洗っているときにはすでに寝ていたY田とN田を見て何も思わなかった?だから少なくとも上回は強くないといけない。緩やかなサイクリングでもリスクは0にできないから、どちらかというと体育会よりのサイクリングを行わないときっと行き詰ると思う。だから耐久では、本来の耐久とはずれているのを知っていてもなお、しんどい、長いコースにしたかった。


しかしS木が、もしも事故ったら責任云々ということを言い出した。サイクリングは普通に家にいるより事故のリスクが大きいし、ナイトランではさらにリスクは増大するが、サイクリングがリスクに自ら飛び込むことによってリスクを支配できるという点(ヘルメット装着など、自発的に安全なサイクリングができるように考え、調べて準備し、リスクを認識した上で行動できる)と有酸素運動によって病気のリスクを減らせるという点などでリスクの計算は答えがでていたつもりだったが、O本の例を見て、やはりまだリスクの認識が弱いなかリスク計算を各自に任せることはできないし、私がどんなに責任を取ろうとしても最終的に責任が主将のT宮に来てしまうのは避けられないので、結局ショートカットすることにした。
 つづく

 文責 M沢

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